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YouTubeの広告で新型ハリアーが乗れるって聞いたよ!
「新車が月々一万円から!」
「頭金0円!ずーっと定額で新車に乗れる!」
最近このような広告をよく耳にするようになりました。
車は高いから、リースだったら乗りたい車に乗れるよね?
内容を知らないで契約しちゃうと思わぬ出費につながることがあるよ!
今回はカーリースについて深堀していきたいと思います。
これを最後まで見ていただけると
- カーリースとは何ぞや?
- 自分はカーリースに向いているのか?向いていないのか?
上記の事が分かるようになります。
カーリースとは?
カーリースとは読んで字のごとく「車を貸す=車をリース」ということで、
「車を借りる」という事になります。
車に乗りたい場合、次の3つの方法が考えられます。
- 車を買う(一括購入)
- ローンを組んで車を買う
- 車を借りる
カーリースは3つ目の「車を借りる」に当てはまるよ!
「リース会社から車を借りて、〇年の間、月々レンタル料を支払う」という仕組みになっています。
一般的に総支払額が多いのは
カーリース>車をローンで買う>車を買う(一括購入)
というふうに、カーリースが一番総支払額が高額になります。
車両本体と車検・税金などを一緒にして、月々定額で一定期間借りる契約
ではカーリースの中身はどうなっているのでしょうか?
契約期間に月々支払う金額には以下のものが含まれています。
- 車両本体価格(返却時の予定残高を差し引いた額)
- 車検、法定点検などの整備費用
- 自賠責保険料
- 各種税金(自動車税、取得税、重量税eat……)
税金や整備代も含まれているんだ!
リース会社によって多少の違いはあるけれど、
ほとんど一緒に含まれていると考えてOKだよ!
車両本体価格は、リース契約満了時の車の価値=下取り価格を最初から引いた額を分割して算出しています。
似た仕組みに「残価設定型ローン」や「残価設定型クレジット」がありますが考え方は同じです。
なので月々のリース支払い額は以下のような例で算出されています。
- 例)車両本体価格400万円 予定残価率50%(200万円) の車の場合
- 月々のリース料金
=(車両本体価格ー200万円)+ 契約期間中の諸費用(車検・税金eat…) ÷ 契約期間
なので月々の支払いは諸費用(維持費)が含まれている分、少し多くなる傾向にあります。
月々リース料金を支払うだけで、
車検の時とかにまとまったお金を用意しなくてもよくなるんだ
見落としがちだけど手数料もリース料金に含まれているから、
それも含めて検討してね!
主なリース会社
主なリース会社いは以下の会社があります。
- お得にマイカー 定額カルモくん
- コスモMyカーリース
- KINTO(トヨタ系列企業)
国内のほぼ全車種が対象の定額カルモくんとコスモMyカーリース。
トヨタ系列企業でトヨタとレクサスの人気車種が対象のKINTOなどがあります。
もともとは企業を対象に使用されていた契約
リースはもともと企業向けの契約だったよ!
企業にとって、会社の備品(社用車・コピー機・PC・プリンターeat)をリースにすると、
経費にしやすいという特徴があります。
ここは簿記の知識が必要になるのですが、企業が車を購入した場合は
- 車両本体は「資産」になる→減価償却の計算処理が必要になってくる
※減価償却:取得した「資産」の価格を、経年につれて「費用」にしていく処理 - 保険料、税金、車検→「資産」とは別の科目に経費計上しなくてはならない
などなど、車を所有した場合に必然的に必要になってくる諸経費とは別に計上しなくてはならなくなります。
これじゃあ何が経費なのかわからなくなるね
だから車両本体、車の諸経費も一緒にまとめてしまおうというのがリースだよ!
すべてを一緒にまとめて企業に車を貸して、リース料金を月々支払ってもらうと
借りる側の企業は車に関わるお金をすべて「経費」で処理できるので、楽になります。
車をリースで貸してもらうことによって、「資産」から流動性のある経費で処理でるようになるのです。
これを個人向けに提供したのが上記のリース会社だよ!
メリット
車をリースで借りるとどんなメリットがあるのか?
主には以下のようなメリットがあります。
- すべての費用が均等割りの月額定額制
- 頭金0円、貯金0円でも新車に乗れる
- 契約が満了すると主に3つのパターンから選べる
ひとつひとつ見ていきましょう。
すべてが均等割り
上記でも説明した通り、月々支払うリース料金に含まれているのは車両本体価格だけではありません。
自動車税、取得税、自賠責保険などの税金関係や
車検費用、法定点検費用などの整備費用も含まれています。
すべて一緒にまとめてしまって、それを分割してリース料金として支払います。
なので、車検でまとまったお金が出ていくことはありません!
月々定額制だから家計管理もしやすいね
「はぁぁ……もうすぐ車検か……」
とか
「自動車税払わなくちゃ」
とか考えなくてもよくなります。
頭金0円、貯金0円でも、車の購入ハードルが下がる
購入の場合は、〔頭金〕〔現金〕など、まとまったお金を揃える必要があります。
ローンの場合は収入金額に応じて借入金額も変動し、場合によっては購入できる車が限られてきます。
だから車の購入はハードルが高いんだよね
さらに現金やローンの場合は別途税金類や点検諸費用が必要になってきます。
それに代わりリースの場合は
月々支払う金額をカーリース会社が認めれば、頭金なしでも初回から希望の車に乗る事が可能になります。
これが冒頭にもあった「新車にも乗れる!」という事です。
月々の金額さえ支払えば頭金なしでもOKなのはすごい魅力的だね!
そのための制約もいろいろあるよ。
詳しくはデメリットの項目で深掘りするよ!
リース契約が満了した場合
契約が満了した場合には、基本的に以下の3つの選択肢があります。
- 車両をそのままリース会社に返却する
- 残りの残価部分を清算して、車を購入する
- 新たにリース契約をして、車を乗り換える
などがあります。
乗っていた車をリース会社に返却するだけなので、廃車手続きも、売却手続きも必要ありません。
乗っていた車を使い続けたいなら、残価分を清算して購入する。
違う車に乗り換えたいなら新たにリース契約を結ぶ。
リースを契約するときに契約満了時に車をどうするかも検討しましょう。
デメリット
主に以下の項目があります。
- 月々支払う額は多くなる
- 借りた車をカスタムや改造はしてはいけない
- 走行距離数が決められている
- 契約途中での「解約」や「変更」は原則不可
- 契約満了時に追加の清算が発生する場合がある
ひとつひとつ見ていきましょう。
月々支払う額は多くなる
上記でも説明した通り、リース料には「車両本体+税金などの諸経費」が含まれています。
そのため、ローンよりは月々の支払額が多くなる傾向にあります。
詳しい金額は会社によって違います
銀行ローンやマイカーローンは残価設定はしていません。
車両本体価格を分割して月々支払額を決定します。
その中には税金、整備代などの諸費用は含まれません。
なお、残価設定型ローンや残価設定型クレジットは車両本体価格についてはリースと同じ考えですが、
税金、整備代などの諸費用は含まれていません。
車検費用なども含めてトータルで考える必要があります
・車検などの一定支出には貯金で対応、月々を少しでも抑えたい人
・一定支出に備えるのはしんどい、多少高くなってもいいから月々定額で対応という人
と変わってくるので自分に合った方を選びましょう。
また、月々決まった金額を契約期間中は支払うというリースの仕組み上、
車を契約して使う期間は、リース料は家計の固定費になる事を覚えておきましょう。
改造やカスタムなどはしてはいけない
基本的にリース契約した車は「借り物」です。
借り物なので返却時は「現存」でする必要があります。
改造やカスタムをしてしまうと、設定していた残価が減算されてしまったりするので要注意です。
なお、キズやへこみ、内装の汚れも減算対象です。
走行距離数が決められている
リース会社によって距離数は違いますが、契約期間や月間によって走行距離が決められています。
車は
- 走行距離が少なければ価値が上がる
- 走行距離が多ければ価値が下がる
という特徴があります。
契約時に決められていた走行距離数を超えてしまうと、越えた距離数に応じて車の価値が下がってしまいます。
車の価値が下がるということは、設定していた残価にも影響があるの?
がっつり影響するよ!
残価が下がってしまうと、その下がった価格の分を追加で支払わなくてはならなくなります。
この点は残価設定型ローンなどと同じ仕組みになります。
貸す側のリース会社にとっては「この車の価値を下げないで、大切に乗ってください」ということを利用者に言っているという事です。
契約途中での「解約」や「変更」は原則不可能
リース会社によって細かい違いがありますが、一般的に契約途中での「解約」や「変更」は不可能です。
契約途中で「あの車に乗り換えたい」ができないんだね
できません。
高額な解約金が発生するか、乗ってなくても支払い続ける必要があります
契約期間中は定められたリース料金を支払う必要があります。
事故などで廃車にしてしまった場合や、やむを得ない事情で途中解約に至るケースはあると思いますが、
途中解約にはかなりの金額が発生する事を覚えておきましょう。
契約満了時に追加の清算が発生する場合がある
契約満了時って車を返却する時だよね?
という事は、車がキズだらけとかだったら‥‥
車の返却時に最初の状態と違ったら追加精算が発生するよ!
車の返却時に
- 契約の距離数よりも乗っている
- キズ、へこみ、内装が汚いeat…
以上の事があると、最初に設定した車の残価の価値が下がります。
その分を追加で清算をする必要があるという事です。
リースでも「借り物」です。大切に乗ってください、という事です。
どんな方がカーリースに向いているのか?
結局、どんな人がリースに向いているんだろう?
リースが向いている人は次の人たちだよ!
- 数年の短期間で車を乗り換えたい人
- 自分の生活環境が数年で変わってしまう人
- 単身赴任などで短期間の車の使用を希望する人
ひとつひとつ見ていきましょう。
数年の短期間で車を乗り換える人
車は数年で乗り換えるよ!いつも新車に乗りたい!
このような方にはカーリースが向いているでしょう。
カーリースは総支払額が一番高額になると言いましたが、
数年で乗り換える方はそもそも車の価値が下がりきってしまう前に乗り換え時期が来ます。
なので残価設定をしておいて、車両本体価格全額を支払わずに月々の支出を抑えることが可能になります。
ただし、走行距離には気をつけておきましょう
自分の生活環境がすぐに変わってしまう人
2年後に引っ越す予定です。引っ越しの時に車は処分するよ!
こういった方もカーリースが向いています。
明確に車の使用期間が決まっていて、次のライフイベントに現在の車が適さない時などです。
「単身赴任などで短期間の車の使用を希望する人」も
使用期間が決まっているのでリースが向いているといえます
最後に:カーリースの仕組みを知って自分に合ったカーライフを送ろう!
最近、車を所有するのにカーリースという選択肢が新たに出てきました。
知っていれば必要な期間に、必要な分だけ、車を所有する事もできます。
車は一度所有すると消耗品です。
年数がたつほどに経年劣化していき、整備代や税金、車検などの費用もかかってきます。
自分のライフスタイルや価値観にどの選択肢が一番合っているか?
ぜひ、「新車が月々〇〇円から乗れる!」「頭金0円でOK!」という謳い文句だけにつられることなく
メリットデメリットを理解したうえで選択できるよう願っています。
私はリースに向いてないよ!
ロングドライブが趣味な私はすぐに距離数がかさみます。
そして内装を自分でやれる範囲で、カスタムなどもしています。
なので皆さん、自分に合った方法でカーライフをお楽しみください!