【車の買い方】残価設定型ローンの仕組みとは?金利はどうなる?

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ディーラーで車を見ていたら営業さんが残価設定型ローンを勧めてきたよ!

よく聞くローンだね

すごく安い額になってたよ!

友達も残価設定で車を買ってた!

公式サイトでの見積もりも残価設定の見積もりが出せるようになってるね

かく言う私も昔ディーラーで一番に勧められたローンでした。
ディーラーの営業さんがこれでもかっ!とプッシュしてくる残価設定型ローン。
今回はこの仕組みについて深堀していきます。

残価設定型ローンとは?


残価設定型ローンや残価設定型クレジットとは、ローンを組んだ瞬間に
買った車の下取り価格を事前に確保しておいて、
残った車両価格でローンを組む
仕組みになります。

例をとると…

車両本体価格400万円、残しておく下取り価格200万円の場合

400万円-200万円⇒200万円

この200万円分でローンを組む⇒残価設定型ローン

簡単に表すと上記のような仕組みです。

なのでマイカーローンを組むよりも月々の支払は低額になります。

月々の支払いが安くなる理由はこういう事だったんだね!

カーリースも残価の概念がある!
カーリースも、車両本体価格は残価を差し引きした金額が分割計算されます。
しかし月々の支払は残価設定型ローンよりも高額になりがちです。
理由は月々の支払の中に車検や自動車税などの維持費も入れて計算されているから。
残価設定型ローンとカーリースの大きな違いですね。

カーリースについては下の記事を参照してください。

ローン期間が終了したら、

  • 設定した下取り価格でディーラーへ引き取ってもらう
  • 残った下取り価格で再度ローンを組んで乗り続ける
  • 他の車に乗り換える(再ローン含む)

などが考えられます。

ざっくり説明するとこのような感じです。ここから深掘りしていくよ!

車購入時に考えられる方法

主に以下の選択肢があるよ!

  • 一括購入
  • 銀行ローン・マイカーローン
  • ディーラーローン
  • 残価設定型ローン

一般的に下にいくほど総支払額が多くなる傾向です。

残価設定型ローンとそれ以外のローンの違い

銀行ローン・マイカーローンとディーラーローン・残価設定型ローンの一番の違いは

車の所有権が自分なのか人(企業)のものなのか

になってきます。
そして残価設定型ローン以外のローンは、車両本体全額を分割するので月々の支払が高くなります。

残価設定型ローンの仕組み

残価設定型ローン・ディーラーローン・リースの場合、車の所有権は企業(ディーラー)になります。
さらに残価設定型ローンは上記でも話したとおり、買った時に下取り価格を事前に確保しておいて、その差額分だけローンを組みます。
なので車両本体全額ローンを組むよりも支払額が安くなります。

月々の出費を抑えたい人にはうれしい仕組みだね!

と、いう事は金利も安くなるんだ!元本が抑えられるから!

いいえ。実は金利は車両本体価格全体で計算されるよ!

えっ!ややこしい!

そうです。金利手数料は車両本体価格全体分がかかります。
ローンを組むのは下取り価格を差し引いた額ですが、金利はきっちりかかってきます。

あと、残価が設定されているという事は、
リースの時と同じく車の状態は気をつけなければいけないよ!

購入時に下取り価格(残価)を設定するので、その価格から車の価値が落ちないようにしなければなりません。

  • 契約時に決められた走行距離を超過
  • ローン期間中に事故歴を作ってしまった
  • 車両のキズ・たばこ・匂い
  • カスタマイズ・改造・部品交換等

車両返却時に主に上記の事があって車の状態が悪かったとき、
契約時に決めておいた下取り価格からどんどん減算されます。

なので、追加料金が発生する場合もあります。

この部分はリースと一緒だね

「車を大切に乗ってください」っていう事だね

メリット

残価設定型ローンのメリットは次の2つだよ!

  • 月々の支払額が安くなる
  • 頭金やボーナス払いが必要ない
  • 車の処分はディーラーに任せられる

やっぱり月々の支払いが抑えられるのは魅力的だね

一番のメリットはやはり月々の支払が抑えられる事です。
さらに頭金やボーナス払いが必要がありません。
そして見逃しがちですが、ローンが終わった後の車両の処分もディーラーに任せられます。
ローン期間終了後、主に以下の3つの選択肢があります。

  • 設定した下取り価格でディーラーへ引き取ってもらう
  • 残った下取り価格で再度ローンを組んで乗り続ける
  • 他の車に乗り換える(再ローン含む)

その車に乗り続ける場合は違いますが、他の2つは乗っていた車両をディーラーに返却する事になります。
車の処分にもお金と手間がかかります。
それをディーラーに一任できるのはメリットと言えます。

デメリット


続いて残価設定型ローンのデメリットです。

  • 契約期間内は勝手に売れない
  • 金利手数料の総額が高くなる
  • 下取り価格よりも車両価値が下がってしまい、追加料金が発生する場合がある
  • 維持費は別途かかる

勝手に売れないのは所有権がディーラーにあるからだね!

金利もかかるし、車も大切に扱わないといけないから、いろいろ制約があるね!
さらに自動車税とか車検費用の維持費も別途かかります!

リースとの大きな違いで、維持費は別途かかります。
あくまでローンを組んでいるのは車両の価格だけなので、自動車税、車検費用、取得税などは別途用意しなければなりません。

向いている人


ここまで残価設定型ローンについて深堀してきましたが、最後に私が「こういう人だったら検討して良いんじゃないか?」という場合をピックアップしていきます。

  • 月々の支払を少しでも抑えたい方
  • 街中での少し乗りが多い方
  • そもそも車自体あまり乗る機会がないが、どうしても必要な方
  • 数年スパンですぐ乗り換える方、もしくは乗り換える事が予想される方
  • 純正装備で満足な方、そこまで車にこだわりがない方
  • 車内空間を清潔に保てる方

上記の中でも5つほど当てはまった方は、購入よりも残価設定型ローンが向いているかと思われます。
月々の出費を抑えたくて、走行距離が伸びなくて、具体的に乗り換える時期が予想できて、車を大切に扱われる方ですね。

車の扱いではリースと似ている部分があるのでカーリースとも比較してみてください

何故ディーラーの営業マンは残価設定型ローンを推してくるのか?
結論から言うとディーラーが得だからです。
・所有権がディーラーにあるので、契約期間中はローン金額が入ってくる
(ユーザーは勝手に売れない)
・金利手数料が車両全体にかかってくる為、その分売り上げになる
・買取でも利益が取れる為、契約時点で車両が戻ってくる事が約束できる
・車を大切に乗ってくれるようにユーザーに制約するので、程度の良い(=価値が高い)車両が回収できる
などなど、ディーラーが利益が上げられる仕組みがあります。
決して「月々の支払が安くなる!」の謳い文句のみで契約しないように、中身をしっかり理解して契約しましょう!

車の購入方法や所有方法の種類がたくさんになってきました。
皆様、ご自分の生活環境等と照らし合わせて、自分に一番合った方法で素敵なカーライフを送られることを願っています。

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