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こんにちは、ゆきふくろうです。
突然ですが皆様。
「自動車保険たっか~い( ゚Д゚)」
「むむっ!この項目《無制限》ってなってる! てことは…
補償金額を下げれば料金が安くなる!?(゜゜)」
「《無制限》って補償金額に上限がないって事?
そんな事態になる事なんてそうそうないでしょう。よし、《無制限》を解除しよう!」
となった事ありませんか? 私はあります(笑)
ストップストップ!安易に保証金額を下げたらいけない補償もあるよ!
なので今回は「対人対物保険」について解説をしていきたいと思います。
安易に補償金額を下げると後悔の元になりかねないので、
このブログを通して内容を理解したうえで必要な補償を選択できるようになっていただけたら嬉しいです。
では解説します。
「無制限」って何?
私の自動車保険で「無制限」になっている項目があるよ。これはどういう意味なんだろう?
「無制限」は負担する損害賠償責任の金額が、
どれだけ高額であっても支払われる保険金に上限がないという事だよ!
「無制限」という保証額は冒頭でも述べたように、
損害賠償責任の金額がどれだけ高額になっても、保険会社から支払われる保険金に上限がないという事になります。
これが設定できる補償が「対人賠償責任保険」「対物賠償責任保険」になります。
保険会社によっては「人身傷害保険」にも設定できる所もあるようです。
特に「対人賠償責任保険」と「対物賠償責任保険」では、
保険会社によっては「無制限」が自動的に設定されている会社もあります。
基本的に「対人賠償責任保険」と「対物賠償責任保険」では「無制限」設定が推奨されています。
どうして「無制限」がいいの?
「対人賠償責任保険」も「対物賠償責任保険」も場合によっては高額の賠償金を請求されることがあるからです。
強制加入の自賠責保険の補償金額上限を上回る金額を請求される事があります。
自動車保険に入っていないと自賠責保険の上限を超える部分に関しては、すべて自分で準備する必要が出てきてしまいます。
対人賠償責任で発生する賠償金の種類
では対人賠償責任で発生する、支払うべき賠償金とは主に以下のような項目があります。
- 相手の治療費(通院費、入院費など)
- 相手の休業損害(事故により就労不能になった期間の損害)
- 相手の逸失利益(事故に遭わなければ得られていたはずの利益)
- 相手の慰謝料(入院費慰謝料、後遺障害慰謝料)
人身事故で発生する賠償金は相手への被害の程度によって決められ、上記の項目から合算して計算されます。
むち打ちや、打撲程度の軽いケガであればそこまで高額な賠償金は発生しません。
しかし、相手が亡くなったり、日常生活に支障をきたすような後遺障害が残ったりするとなると、数億円単位の賠償金が請求される場合があります。
【人身事故の高額請求事例】
認定損害額 | 様態 | 判決年月日 | 被害者 |
5億2,853万円 | 死亡 | 平成23.11.1 | 男性 41歳 眼科開業医 |
4億5,381万円 | 後遺障害 | 平成28.3.30 | 男性 30歳 公務員 |
3億7,370万円 | 後遺障害 | 平成26.8.27 | 男性 7歳 小学生 |
3億4,791万円 | 後遺障害 | 平成19.1.31 | 女性 18歳 高校生 |
3億4,614万円 | 後遺障害 | 平成19.6.8 | 女性 25歳 会社員 |
し、生涯年収より高い!!
会社員の生涯年収は約2億円といわれているので、
上記の請求事例が人生に関わる大きな傷になる事は容易に想像していただけると思います。
絶対に「無制限」に設定しておきましょう。
対物賠償責任保険で発生する賠償金の種類
次は対物賠償責任保険です。早速高額請求事例を見てみましょう。
【交通事故高額賠償請求事例(物件事故)】
認定損害額 | 裁判所 | 判決年月日 | 被害物件 |
2億6,135万円 | 神戸地裁 | H6.7.19 | 積荷(呉服、洋服、毛皮) |
1億3,580万円 | 東京地裁 | H8.7.17 | 店舗(パチンコ店) |
1億2,036万円 | 福岡地裁 | S55.7.18 | 電車、線路、家屋 |
1億1,798万円 | 大阪地裁 | H23.12.7 | トレーラー |
1億1,798万円 | 千葉地裁 | H10.10.26 | 電車 |
物損の金額もすごい額だね‥!
物損であっても場合によっては表のような金額を請求されてしまう事があります。
対物は「他人の財産への損害」を補償しますが、実は賠償は「モノ」だけに限りません。
対物賠償には「直接損害」と「間接損害」の2種類があります。
- 直接損害:事故がなければ発生しなかった損害
- 間接損害:得られるはずの利益が事故によって失われた損害
直接損害 | 間接損害 |
車の修理費用 | 商業用車両の逸失利益 |
建物の修理費用 | 商業施設の逸失利益 |
レッカー費用 | 従業員の給与など |
ガードレール、信号機などの修繕費用 |
特に相手の車が商業用車両(観光バス、電車、トレーラーなど)、
建物が商業施設(コンビニ、ショッピングモールなど)の場合は間接損害がとんでもないことになります。
修理期間中の営業補償、壊れた商品の被害総額、従業員の給与など、賠償金額はかなり大きくなります。
上記の高額請求事例は主にこの間接損害が高額になってしまった事例です。
結論:対人賠償も対物賠償も「無制限」設定が無難
保険は<確率小・損害大>の事態に備えるものです。
車を乗車する以上、万が一という事は常に起こりえますので対人対物保険は「無制限」に設定しておくのをオススメします。
「無制限にしたいけど保険料が…」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、実際に保険金額「5,000万円」と「無制限」をシュミレーションしてみると、思ったよりも保険料が上がらない傾向です。
勿論、ご自身の等級や年齢などに左右され、保険会社によっても変わってきます。
一度見積もりサイトなどで比較していただけると良いと思います。
では。
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